サンジは本当に”出来損ない”の”失敗作”だったのか?

   300ピース ワンピース 麦わら海賊団 サンジ 300-327

成長ぶりを確認してもジャッジはサンジのことを”出来損ない”と言っていたが…

ヴィンスモーク・ジャッジは、ビッグ・マムと手を組むために利用しようとしていたサンジに対して

「ビッグ・マムの力は借りたいが血縁を結ぶのが その条件… -ただの結婚とはいえ あんなイカれたババアの所へ 大切な息子達を婿にはやれん -そこで思い出したんだ… そういえば昔もう一人…… ”出来損ない”がいたな…… お前は”生け贄”だサンジ」

と言っています。(ワンピース83巻 第833話)

この時点でジャッジは、サンジがヨンジにかなりのダメー ジを与えたことも知っていましたし、直接自分がサンジと戦ってみて、サンジの強さを理解していたはずですが、それでもジャッジはサンジのことを”出来損ない”と言っていたわけです。

また、その後、ヴィンスモーク・イチジがサンジに

「今一度 おれ達の階位(ヒエラルキー)を確認しておかなきゃな……!!」

「お前は”失敗作”なんだ」

と言っていたこともありました。(ワンピース84巻 第840話)

サンジは本当にヴィンスモーク家の”出来損ない”の”失敗作”だったのでしょうか?

母ソラの抵抗によって感情を持って生まれてきたサンジ

血統因子を操作し、生まれて来る4人の子供たちを無感情のマシーンにしようとしたジャッジの野心を阻止するためにサンジたちの母ソラは、決闘因子に影響を及ぼすほどの劇薬を飲みました。

それでも、生まれてきた子供4人のうち3人はジャッジが望んだとおりの子供になりましたが、サンジだけは人間らしい感情を持っていました。(ワンピース85巻 第852話)

そのためかサンジは、他の兄弟たちが「外骨格」を発現させ、体のバネも腕力も幼くして成人男子に匹敵するレベルに達していた時、「ただの人間」と判定されています。(ワンピース84巻 第840話)

そしてサンジはジャッジに”失敗作”として見限られたわけですが……ジャッジのこの判断は正しかったのでしょうか?

ヨンジに強いダメージを与えていたのだから…

現在のサンジの身体能力は

●ヨンジの顔にプレスしなければ治せないほどのダメージを与える

●ジャッジと戦うサンジを見ながらジェルマの兵士たちが「強い!!」「レイドスーツも着てないのに…!!」「海賊として賞金首になっていただけある!!」と言っていた(ワンピース83巻 第833話)

といったことから判断して、兄弟たちに劣らないものになっているのではないかと思われます。

血統因子を操作することによって優れた身体能力を得た兄弟たちに劣らない身体能力をサンジが手に入れることができたのは、麦わらの一味の一員となり

●幾多の死闘を体験してきた

●冒険の航海を続けるために強くならざるを得なかった

ためでしょう。

そして、サンジがルフィや仲間たちと絆を築き、麦わらの一味の一員として冒険の航海を続けてこられたのは、彼に人間らしい感情があったからこそです。

したがって、サンジは人間らしい感情を持っていたからこそ血統因子の操作によって力を得た兄弟たちに劣らない力を得られたということになります。

”失敗作”ではなかったことを証明したサンジ

ヴィンスモーク家の基準では”出来損ない”で”失敗作”だっためにジャッジに将来性0の無駄な存在と見限られた(ワンピース84巻 第840話)サンジは、ヴィンスモーク家・ジェルマとは全く違うかたちで力を得て”出来損ない”でも”失敗作”でもなかったことを証明したと言えるのではないでしょうか。

続けて『麦わらの一味 サンジ2 サンジはスケスケの実とオールブルーならどちらを選ぶか?』をご覧ください

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