Dの意志の様々な顕在化の仕方

ワンピース DXフィギュア THE GRANDLINE MEN vol.1 ルフィ 単品

Dの名を持つ者の全てがDの意志を継いでいるわけではないかもしれないが…

Dの名を持つ者たち=Dの一族が世界に何人くらいいるのかわかりませんが、彼らの全員が「Dの意志」を継ぐ者というわけではないでしょう。

ハグワール・D・サウロが、自分の名の中にあるDに興味を持った8歳の頃のニコ・ロビンに「D?」と訊かれて

「ああ… これは よく知らんでよ ウチの家系は みんなくっついとるんでよ」

と話していたことがあります。(ワンピース41巻 第392話)

Dの名を持つ者のほとんどは、Dとは何かを特に意識することもなく生きているのかもしれませんね。

しかし、『ONE PIECE』(ワンピース)作品中に登場したDの名を持つ者が意味もなくDの名を持たされたとは思えません。彼らの名の中にDがあることには必ず意味があるはずです。

Dの名を持つ者一人一人について考えていってみましょう。

モンキー・D・ルフィ

子供の頃にロジャーと同じ事を言ってシャンクスを驚かせたり(ワンピース52巻 第506話)将来のビジョンを語った時にはサボとエースを唖然とさせるような事を言ったりした(ワンピース60巻 第585話)のはルフィが「Dの意志」を継ぐ者だからこそなのでしょう。

そして、ルフィが冒険の航海を続けているのも、誰かの自由を束縛する者と戦ってきたのも、シャンクスやシルバーズ・レイリーからロジャーの意志を継ぐ者と期待されているのも彼が「Dの意志」を継ぐ者だからなのでしょう。

ゴール・D・ロジャー

ロジャーは、自分の右腕となり、ロジャー海賊団の副船長となるレイリーと出会った時に

「おれと一緒に世界をひっくり返さねェか!!?」

といきなり言っていました(ワンピース61巻 第603話)

ロジャーが偉大なる航路(グランドライン)制覇を成し遂げたのは、世界をひっくり返すことを目的としてだったのではないかと推察されます。

ロジャーがそこまでして世界をひっくり 返そうとしたのは、彼が世界の現状をひっくり返さなければいけないものと思っていたからなのでしょう。

そうロジャーに思わせ、彼を突き動かしたものが「Dの意志」だったのではないでしょうか。

Portrait.Of.Pirates ワンピースシリーズ NEO-DX ゴール・D・ロジャー

ポートガス・D・ルージュ

ルージュは、生まれてくるロジャーの子を殺そうとしている世界政府の目を欺くために20ゕ月もの間エースを腹に宿し続け、エースを産むと同時に命を落としています。(ワンピース56巻 第550話~第551話)

自らの命を落としてまでロジャーの血をひく子供を守り、産み落としたのは、ルージュに「Dの意志」があったからこそできたことだったのでしょう。

モンキー・D・ドラゴン

ドラゴンが革命軍を率いて世界政府と戦い続けているのは、彼の「Dの意志」に則ってのことなのでしょう。

「神(天竜人)の天敵」であるという点ではドラゴンこそがDの中のDなのかもしれませんね。

ハグワール・D・サウロ

サウロは、海軍に所属していながら世界政府のやり方に疑問を抱き、罪人として捕まっていたニコ・オルビアを逃がし、オハラではついに海軍と戦いました(ワンピース41巻 第396話~第397話)

サウロが世界政府のやり方に納得ができず、最終的に対立までしたのは、彼の中に眠っていた「Dの意志」が目覚めたためだったのではないでしょうか。

マーシャル・D・ティーチ

『Dの意志を黒ひげも継いでいるのか?』のページに書かせていただいたように黒ひげは、「Dの意志」を歪んだかたちで継いでしまったのではないでしょうか。

現在の世界を壊そうとしているところは「Dの意志」を継ぐ者らしくもありますが、力によって世界を支配をしようとしているところは「Dの意志」を継ぐ者らしくはないですからね。

また、黒ひげの存在は「D=正義」ではないことを非常にわかりやすいかたちで示しているのかもしれませんね。

トラファルガー・D・ワーテル・ロー

ローがドフラミンゴ打倒に執念を燃やしたのが恩人コラソンの仇を討つためであることは間違いありません。

しかし、「Dの意志」に突き動かされ、ドレスローザの歪んだ支配者となったドフラミンゴ打倒に執念を燃やしていたという部分ももしかするとあったのかもしれません。

また、ローがマリンフォード頂上戦争で瀕死の重傷を負ったルフィの命を救ったのも「Dの意志」に突き動かされての行動だったのかもしれないですね。

Portrait.Of.Pirates ワンピースシリーズ Sailing Again トラファルガー・ローVer.2

モンキー・D・ガープ

海兵であるガープがロジャーの子エースを引き取り育てたのは、「Dの意志」に則っての行動だったのではないでしょうか。

また、Dの名を持つガープが海軍に所属していることは、「Dの意志」が必ずしも世界政府と対立するものではないことを示しているのかもしれません。

もっとも、『ONE PIECE』(ワンピース)の物語の終盤で、海軍を大きく変えていく重要な働きを「Dの意志」に突き動かされたガープがしていくということも考えられるかもしれませんが。

ポートガス・D・エース

子供の頃のエースが大海賊になりたいと思っていたのは世界中を見返してやりたいと思っていたためですし(ワンピース60巻 第585話)白ひげを海賊王にしたいと思うようになったのも、特に「Dの意志」とは関係なさそうですよね。

白ひげがエースを次の海賊王に育てようとしていたのも、センゴクが、エースを放置すれば必ず海賊次世代の頂点に立つ資質を発揮し始めると思った(ワンピース56巻 第551話)のもエースの「Dの意志」が目覚める時が来ることを白ひげやセンゴクが確信したためなのではないでしょうか?

そうだとすれば、エースは自らの「Dの意志」を完全に目覚めさせることなく死んでしまったということなりますが……どうなのでしょう。

続けて『Dの意志7 最後の戦いはD対Dか? D対世界政府か?』をご覧ください

ワンピースネタバレ1112話 マーズ聖がパンクレコーズに』はこちらから

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