『ワンピース』の世界のキリスト教的な存在とルフィの名前の元

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『ＯＮＥＰＩＥＣＥ』の世界のキリスト教と聖書の中のルフィ

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私たちの世界とは異世界である『ＯＮＥＰＩＥＣＥ』の世界にもキリスト教がある!?

今更改めて言うまでもない事だと思いますが、『ＯＮＥＰＩＥＣＥ』（ワンピース）の舞台となっている世界は、私たちがいる世界とは違う世界ですよね。

なにしろ私たちの世界には偉大なる航路（グランドライン）も赤い土の大陸（レッドライン）もありませんし、過去の歴史も私たちがいる世界と『ＯＮＥＰＩＥＣＥ』（ワンピース）の舞台となっている世界では違いますからね。

しかし、私たちの世界とは別の世界であるはずの『ＯＮＥＰＩＥＣＥ』（ワンピース）の舞台となっている世界にも私たちの世界と同じようにどうやらキリスト教はあるみたいですね。

なぜならば、キリスト教の存在を感じさせるもの（キリスト教がなければ存在しないもの）が、『ＯＮＥＰＩＥＣＥ』（ワンピース）作品中にたくさん登場してくるからです。

『ＯＮＥＰＩＥＣＥ』の世界の中のキリスト教的な存在

では、ここで『ＯＮＥＰＩＥＣＥ』（ワンピース）作品中に登場したキリスト教的なものを具体的にいくつか挙げていってみることにしましょう。

●十字架

ベルメールの墓（ワンピース９巻　第79話）、ウイスキーピークのサボテン岩の無数の墓標（ワンピース12巻　第107話）は、みな十字架でした。

スリラーバークにも十字架型の墓標がありましたし（ワンピース46巻　第445話）ウソップの悪霊退散グッズの中にも十字架がありました。（ワンピース46巻　第442話）

白ひげ海賊団のシンボルマークもある日突然、十字架になっていましたね（笑）

キリスト教では、イエス・キリストが十字架に磔にされた事から、十字架を崇敬の対象としています。また、祈りの際に手を十字架の形に動かしもしますね。

●バイブル＝聖書

バーソロミュー・くまは、常にバイブル＝聖書を持ち歩いていました。（ワンピース25巻　第233話他）

言うまでもなくキリスト教の聖典はバイブル＝聖書です。ただし、バイブル＝聖書にはユダヤ教のものもありますが。（ユダヤ教のバイブル＝聖書がキリスト教では旧約聖書とされ、これにキリスト教独自の新約聖書をプラスしたものがキリスト教ではバイブル＝聖書になっています）

●修道女（シスター、マザー）

秘密犯罪結社バロックワークスのミス・マンデーはシスターになりすましていましたし（ワンピース12巻　第107話）、ビッグ・マム＝シャーロット・リンリンが敬愛するカルメルは43歳の頃はシスター、80歳の頃はマザーと呼ばれていました。（ワンピース86巻　第866話）

キリスト教の修道女（＝修道誓願をして修道院で禁欲的な生活をする女性）はシスター、マザーと呼ばれています。

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他にもまだまだ探していけばたくさんあると思いますが……『ＯＮＥＰＩＥＣＥ』（ワンピース）の舞台となっている世界にもキリスト教がある事は、ここに挙げたものだけでも十分に裏付けられるでしょう。

なお、バロックワークスの"13日の金曜日”（アンラッキーズ）は、ラッコのMr.13とハゲタカのミス・フライデーのコンビでしたが（ワンピース13巻　第110話～）……13日の金曜日が不吉とされる理由として浸透している【13日の金曜日はキリストが磔にされた日】という話は誤りです。

ただ、キリスト教徒の多くが13という数字や13日の金曜日を不吉だと思っていることは間違いではありませんが。

異なる世界ではあっても歴史の中に共通するところがある

キリスト教が存在しているという事は、私たちの世界とは異なる世界である『ＯＮＥＰＩＥＣＥ』(ワンピース)の世界の歴史にも私たちの世界と共通するところ（あるいは非常によく似たところ）がある証拠になるのかもしれません。

私たちの世界では、まずユダヤ教が存在し、そこにイエスが登場しなければ、キリスト教が成立することはなかったわけですが……おそらく『ＯＮＥＰＩＥＣＥ』（ワンピース）の舞台となっている世界でも同じような経緯を辿ってキリスト教が成立していったのでしょう。

バイブル＝聖書には”ルフィ”という名の女性が登場する

バイブル＝聖書の中にダビデ王の祖先であるルツという女性の事を記した『ルツ記』という書が入っています。

そして、このダビデ王の祖先のルツという女性のことを日本ハリストス正教会では、「ルフィ」と表記するようにしているようです。

『ルフィの名前に隠されているもの』のページに【ルフィという名の元になったのは「船首を風上に向ける」「風上に出る」という意味の「ｌｕｆｆ」という言葉】という説を書かせていただきましたが……もしかしたら、バイブル＝聖書に登場する、このルフィが、『ＯＮＥＰＩＥＣＥ』（ワンピース）のルフィの名の元になっているということも考えられるかもしれませんね。

マルコの名の元になっているのは、バイブル＝聖書の『マルコの福音書』を著した聖人マルコで、ハグワール・Ｄ・サウロの「サウロ」の名の元になっているのは、やはりバイブル＝聖書の著者の一人であるパウロのユダヤ名「サウロ」ではないかと考えられていますね。

ですから、ルフィの名の元となったのが、バイブル＝聖書に登場するルフィ（ルツ）ということも十分に考えられそうです。

【2017年９月14日】

続けて『作品世界考察　天竜人の天敵の名がドラゴンである事に何かが隠されている!?』をご覧ください

『ワンピースネタバレ1112話　マーズ聖がパンクレコーズに』はこちらから

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